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【インタビュー】A room/一緒に山を登りながら語り合ったペソンウの話-#1

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冒頭からペソンウが泣いているという驚きの展開と内容の良さで、ずーっと訳そう訳そうと思ってはいたものの、長さに怯んで後回しにしていた2019年のペソンウの超ロングインタビュー。超意訳なので、話半分で読むこと推奨

'A room'<Actor's room>すなわち俳優の部屋を意味します。俳優が自分自身に帰る時間について尋ねようとするのが、このインタビュー企画の目的です。(...略)作品についてというよりも、俳優の考えを聞こうと思います。

ペソンウは大衆が少し遅れて読んだ本だ。 大衆が彼を発見できなかったからではない。 彼がずっと隠れていたためだ。

1999年ミュージカル<魔女狩り>で演技人生をスタートしたペソンウの主な活動場所は長い間大学路だった。演劇場で既に実証されたペソンウの中毒性の高い魅力を、スクリーンでは2008年の映画<ミスにんじん>で初めて共有できるようになった。

スクリーンデビュー後は皆さんが知っている通り。ペソンウが出る映画と出ない映画とで忠武路が二分された"多作妖精"の時代、登場するたびに画面を掌握し、主演俳優を脅かしていた時期を経て、物語の中心でストーリーをしっかりと支えていくようになった。 手を抜かず一歩一歩。 そのようにペソンウはやって来た。

冒頭文、さっそく「배성우는 대중에게 다소 늦게 읽힌 책이다.」の部分でつまずく女こと私です。直訳で「ペソンウは大衆が少し遅れて読んだ本だ」としてしまったが、もしかすると慣用句があるのかもしれない......

PM 01:00
西大門独立公園前の交差点。 信号が青信号に変わった。

ウウウ〜ウ〜  横断歩道の上を飛び込んでくる人々の間にペソンウの姿が見えた。黒の帽子を被り、ジャンパーのポケットに手をすぽっと入れた彼は、家からスーパーにでも行ってくる"カンジ"で軽快に歩いてきました。その姿は、まるで白黒映画の中の"通行人1"のようでもあり、ノワール映画の中の"潜伏中の刑事"のようにも見えて、<ライブ>のオ・ヤンチョンさんが現実に飛び出してきたようでもあり

このモンタージュ、本当に多彩だなと感心しながら見つめた。
もちろん、これは今更のことではない。彼のモンタージュは毎回、違った趣で物語に出没し、自分が出演する(シーンの)空間の空気を掌握したりしたからだ。

2015年の夏だった。<ベテラン>の違法中古車販売事業主(ペソンウ)が発作的な笑いを抱かせる一方、他の上映館では<オフィス>のカンサングク課長(ペソンウ)が涼を、別の上映館では、ある朝おじさんになった<ビューティーインサイド>の高校生、ウジン(ペソンウ)が弱々しさを表現するという、奇妙な風景が繰り広げられていた。雰囲気と雰囲気の間を板飛びするペソンウの姿は"驚くべき"という単語一つに整理することができない、予想がつかない何かだった。

この男の顔の特徴を挙げるとすれば、それはたぶん"正体不明"ではないだろうか。

「感じ」と似た韓国語の「간지」は「カンジ」としてみた

"カンジ"について

mottokorea.com

あと板飛びって何だろうと思って調べてみたら、韓国の伝統的な遊びの一つという記事が

널뛰기の意味:板跳び、跳板戱 _ 韓国語 Kpedia

#1.西大門独立公園

いや、どうして泣いていらっしゃるんですか?
角膜が弱くなりました。(涙をふきながら)風が吹いただけでこんなに涙が......

ああ、ずっと流している。感傷的な人と誤解されます。
そうなんです。記事の見出しをペ・ソンウ、インタビュー中に涙ポロポロ」にするんじゃないんでしょうね?(笑)

ハハハ。まさか。
私の最初のドラマは"漢城別曲"という時代劇でした。山で激情的なシーンを撮影した際、風が強くて今のように涙を流しました。 (その涙を)監督が見られてわあ、ソンウさん泣くというのは思いつかなかったが、とてもいいですね?と満足しておられました。恥ずかしがり屋な性格で、嘘をつくのも気まずく向かい風だったからです〜!」と言ったところ、スタッフたちがひっくり返り、監督は少し冷たくなって...(一同笑)

メソッド演技者として生まれ変わるチャンスを逃してしまいましたね。(笑)
家から歩いて来られたんですか?ここ(西大門独立公園)が散歩路と。
引っ越してきた当初は、この辺は荒涼としていました。公園整備をしながら、だんだんよくなりました。 もう少し中に入ると、草むらがあります。西大門刑務所やイ・ジンア記念図書館もあります。

独立運動家シン・ヨンホ先生の外孫だと聞きました。西大門刑務所が人一倍身近なのではないかと思います。
おじいさんに直接お会いしたことはないです。誇らしくはあるが、あまり身近ではない感じです。

多くのキャラクターを演じられましたが、独立運動家の役割を任されたことはないですよね。
日帝強占期の背景作品に出演したことがないですね。ところで、あの時代のキャラクターを引き受けたとしたら、親日派の役割を与えられそうではありませんか。独立運動家たちを苦しめる、悪〜い役を(一同笑)
あまりにも(出演作に)悪役が多くて...

 前にインタビューで北村周辺の韓屋に住んでたとも言っていたような。時系列でまとめると狎鴎亭→北村→独立門かな?

ところで、ここでの注目は「親日派」の正しい使い方ですね。

第一印象というものは強烈なものだ。告白すると、ペソンウに対する第一印象は良いものではなかった。映画キムボクナム殺人事件の顛末(2010年)>で兄嫁を暴行する人間のクズのチョルジョン役を演じる彼を見た後夢に出そうだ、怖い、忘れよう」と繰り返した記憶がある。
第一印象がどれほど脆いものかを悟らせたのもまたペソンウだった。(キムボクナム殺人事件の顛末を観た)数日後、演劇トゥルーウェスト(2011年)>を観に行き、暴れん坊のリー役を演じた俳優の狸のような演技に感銘を受けた。公演が終わるやいなや、(リー役の俳優の)プロフィールを探索してみると、フィルモグラフィーにはキムボクナム殺人事件の顛末のチョルジョン役」と書かれていた。"同一人物だった?"少なからぬ衝撃を受けた。 

あなたを初めて見たのは映画キムボクナム殺人事件の顛末>でした。 映画を見ながら……
悪口を沢山言ったんでしょ?

否定できないです。
ハハハ。大丈夫です。 よく言われました。キムボクナム殺人事件の顛末>よりも叱られた作品が<家に帰る道(2013年)>のチュ課長です。 すごく憎らしいくんですよ。 劇場上映中に観客席で「에이, X~」が出たと聞きました。(一同笑)気持ちよかったです。 憎らしい役割を演じて、本当に憎まれたんですから。

韓国で映画を観てると、「オモッ!」とか「シ〜〜ッ」とか聞こえてきて楽しいよね。

ドラマ<ライブ>を通じて悪役イメージを払拭できたのではないかと思います。
そうしなくても<ライブ>後に身内からの圧がひどくなりました。「悪役はそろそろ辞めて、好感を持てるキャラクターを」と。「殺人や、誰かを苦しめるキャラクターはそろそろやめて!」というふうに。

ドラマ<ライブ>のオ・ヤンチョンさんは本当に…オ・ヤンチョンさんファンです。(笑)
役柄がとてもよかったんです。初めに4-5話分の台本をあらかじめ受け取って読みました。ああ、これはカッコいい俳優を使わなければならない役柄なのではないか。どうしよう?」と思いました。
最初に台本を貰ったときも驚いたが、始まってからも本当にたくさんの驚きがあった作品です。

実際、最初から最後までオ・ヤンチョンが主役だったよね。ほんとに驚いたよ。

映画を中心に活動していらっしゃったから、ドラマ出演の話を聞いて嬉しかった記憶があります。
俳優の立場では映画現場の方が気楽だったりします。ところがライブ>では違いました。良い現場だということを撮影中ずっと感じました。ノ・ヒギョン作家のチームと長い間呼吸を合わせたチョ・インソンが「 暖かい現場だろう、형」と話していたのは確かでした。撮影中も、現場が大変だったとは一度も考えませんでした。 むしろ、とても良かったです。

はい、出ました。チョ・インソン。ペソンウの写真を財布に入れるチョ・インソン。ペソンウの写真を他の俳優たちに送りつけるチョ・インソン。仕事が無いときはペソンウと週5で会うチョ・インソン....... 知れば知るほど魅力的なチョ・インソン。(うっかり2018年の日本でのペンミに参加したことをここに追記)

ノ・ヒギョン作家さんの力ですか?
ノ・ヒギョン作家さんの力
でもあり、コンビのキム・ギュテ監督の力でもあります。編集もどれほど気を使ってくださっていることか。どうすれば役者をもっと魅力的に見せることができるかを秒単位で悩んでくださっていた。

それでですね。ノ・ヒギョン作家さんのチームと呼吸を合わせた俳優たちが引き続き作家さんの作品を捜すのは
そのようです。(一緒に)作業をしたことがない俳優たちも、してみたがりますし。ライブ>を撮影中は"周囲の反応"もあまり気にしませんでした。すご〜〜く良かったんですよ。キャラクターに対する愛着も大きかったです。ただ、「次に何をすればいいの?」という悩みができてしまいました。そんな悩みを持ったことがないのに初めてでした。

俳優だけでなく、ファンたちもそうです。 印象的なキャラクターを演じた俳優に次の作品でも同じような役を望む気持ちがあります。ところでまた、'長考の末に悪手を置く'と…。
そうです。 簡単じゃないです。それでとても悩んでいたようです。私はどんな役柄を演技するのも問題ないです。 ただ、観客の方が見るに耐えるかということを考えていました。

<ライブ>の次の作品は映画ですか。
はい。 仮題ですが、<変身>というミステリーホラーです。神父の役です。私の商業映画初主演作です。そのために、また心配があります。「主人公だからもっと上手く演じなければなければならない」ではなく、「誰かに被害を与えてしまうのではないか」と心配しているのです。

 ペソンウ、ノ・ヒギョン作家さんの次回作にも出演決まったんだもんね〜(2020年2月現在)。イ・ビョンホンとの共演らしいし、話題作になるに違いないよ。

 

つづく