シパログ

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はじめての韓国旅行@2008②/韓国旅行中スーツケースの鍵を無くした人の話

みなさん、海外旅行中に落し物したことはありますか?わたしはあります。今日は韓国旅行中にスーツケースの鍵を無くした話を思い出したので書いておこう。

鍵をポケットに入れたことは覚えている

はじめての韓国旅行@2008①/風船を片手に火柱を見つめるで書いた韓国の学生との交流授業を終え、自由時間を満喫すべく明洞のホテルへと移動することに。

前述の"火柱パーティ"を終え、宿に帰ってから二次会。翌朝はきっちり寝坊して大慌てで荷物整理。スーツケースに無理やり荷物を押し込み施錠。いまはほとんど施錠してないけど、なにせ初海外だったから...緊張してたんだよね。

そして、その鍵をズボンのポケットに入れた。ここまでは覚えている。

移動は電車ではなく貸切バスだったので車内ではワイワイ騒ぎ、郊外からあっという間に明洞の宿に到着。部屋に荷物を運び込み「さて、部屋着でも出すか」と思った瞬間、ポケットに入れたはずの鍵がどこにもないことに気がついた...

バスは一旦、バス会社に帰りましたよ

大慌てでズボンのポケットをひっくり返してみるも、やっぱり鍵は無い。でも私はすぐに「ああ、バスの座席に座ったときに落としたんだ」とピンときた(何故なら座席で体育座りしていたから)。

翌日また同じバスに乗ることを覚えていたので、大急ぎでフロントに行き「さっき乗ってきた貸切バスにスーツケースの鍵を落としたみたいなので、探したい」とお願いしてみることにした。

するとフロントの方が
「バスは一旦、バス会社に帰りましたよ」と。
そりゃそうだよね………
そりゃそうだよね………
そりゃそうだよね………

ショック。かなりショック。本当にショック。
今晩風呂も入れないし着替えもできない!歯磨きも洗顔もできない!なんなら翌朝の化粧もできない............と絶望する私。付き添いで一緒に居た友達は爆笑

おじさんと電動カッター登場

するとわたしの余りの狼狽えっぷりを見かねたのか、フロントの方が奥の部屋で何か相談したのち、おじさんを連れてきてくれた。
一瞬「鍵開けのプロ?」と思ったのものの、おじさんは手には電動カッターを持っていた。これは、もしや。

予想外の展開に笑いが止まらなくなり爆笑する私に対し、おじさんから「切ってもいいですか?」と確認がきっちりあったことをここに記録しておこう。おじさんは「スーツケースは金具を切れば開けられるけど、そうしてしまうと明日鍵が見つかっても閉められなくなるよ〜」と心配してくれたのです。なんて親切なのだろう。

私の中で風呂+着替え+化粧は、スーツケースよりも大切なものだったので「OK!」と即答。するとおじさんは、手慣れた手つきで作業を始めました(その場で)。

スーツケースから火花

⬇︎おじさん作業中。椅子に腰掛けながら終始無言

⬇︎場所移動しなくていいんでしょうか?カーペット汚れるかもしんないですよ!と戸惑うわたしをよそに、スーツケースからは火花!!!!!

⬇︎こうなったらもう大変。何が起こってるんだ!

⬇︎嬉しいやら恥ずかしいやら頼もしいやら、なんとも言えない気持ちで見守っていると、わたしのスーツケースの周りには騒ぎを聞きつけたギャラリーが。もちろん全員大笑いしています(たぶん、いちばん接近しているこの足はかとうだな...)

おじさんは騒ぎには全く動じず、淡々とスーツケースの金具を切断。「ほら、開いたよ」みたいな軽い感じで何事も無かったようにサーッと撤収。おかげで、風呂も着替えも化粧もできた!おじさん本当にありがとう。心配してくださったホテルのフロントのお姉さんも本当にありがとう...!

 

ちなみに、翌日(やっぱり)バスの座席の下にスーツケースの鍵が落ちていた。

帰りの飛行機は友達数人からベルトを借りて、ぐるぐる巻きにして帰ったのでなんとかなったような気がする。スーツケースを1つダメにしちゃったけど笑い話で済んで良かったよね。(今にして思えば、明洞に宿泊していたならその辺で新しいスーツケースを買えばよかったんだろうけど、全く思いつかなかった。)

初海外でこんなに親切にして貰ったもので、いまでは日本の駅や空港で困ってそうな旅行客を見つけるとつい声をかけてしまうお節介おばさんに成長しました。