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【韓国旅行】2019春 08.十井洞ヨルムル壁画村"跡"

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今日は十井洞ヨルムル壁画村を見に行くよ!

ここは"タルトンネ"と呼ばれている場所で、開発が進む韓国では失われつつある場所のひとつなんだってー。

タルトンネについてはコネストさんの"タルトンネ博物館"の記事が大変分かりやすい。仁川滞在中に博物館にも必ず行かなくては。

韓国の経済開発の過程で、地方から都市に移り住んだ貧困者たちが傾斜のきつい斜面に、びっしり軒を連ねて粗末な家屋をつくった地域。夜の空に近く見える場所の意味から、月の「タル」と町の「トンネ」を合わせて言われるようになり、サントンネ(山の街)とも呼ばれます。

住民たちが貧しいながらも肩を寄せ合って暮らす姿が1980年代にテレビドラマのテーマになり、情緒的なイメージがアップ。ただし近年は都市の再開発に伴ってマンションなどに建て替えられ、多くが姿を消していっています。

⬆︎を読みつつ、「そもそも、まだあるのだろうか?」という不安を抱えて最寄り駅の白雲(ペグウン)へ向かいます。

⬇︎さらに、コネスト地図で確認してみたところ、なんか目的地が灰色になっているんだけど。これってもう……?

朝食というか昼食は、途中にあったIsaacでトーストを。

明洞店と東大門店は渡韓のたびに行ってるー!

今日はコーヒーを注文するときに「뜨거운」が頭から吹っ飛んで「ホット…」と言ってみたものの、うまく伝わらず。「ハッッッ!주세요...?」と強めに言って、やっとオーダーできた

白雲は普通に住宅街なので、お静かに

⬇︎着きました〜白雲(ペグウン)。すでにホームには、お年寄りしか居ないという。いいかんじです

⬇︎なんだか視線を感じて……

⬇︎宿泊先の仁川松島方面は屋台や出店がほとんど無いので、この感じ久々〜〜

この交差点⬆︎の先に道の分岐があってアパート群を通り過ぎるんですけど、当然ながら普段は観光客なんか来ないところ。たむろしている若者たちに興味津々で付いてこられたり(バイクで)、お年寄りに注目されたりしましてね。とても写真を撮れる雰囲気ではなく、ダッシュで通過。生活してる人からしたら不審者だし、迷惑だよね〜。すごく緊張した。

その後、(勝手に)焦って走ってきたので方向感覚を見失いました笑
目的地近くの小学校を目印に、十井洞ヨルムル壁画村のエリアを目指します。

⬇︎韓国のコヤンイに「アニョハセヨ〜」と挨拶して無視されている図

十井洞ヨルムル壁画村は更地になってました

はい。着きました。着いたんですけど、、、
なんかゲートがあります!しかもなんか、高い塀で囲まれている!

あれ?このかんじ……。
慌てて回り込んで塀の隙間から中の敷地を覗き込んでみたら

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更地です。何にも無くなってる。写真には入りきらなかったんですが、かなり広大な更地。結構ショックを受けました。
⬇︎十井洞ヨルムル壁画村の在りし日の姿を載せている方を見つけたのでリンクを…

で、暫く呆然としながら更地を見つめていたんですが。ちょっと疑問が湧いてくるわけです。「ここに住んでた人たち、どこに行ったの?」
⬇︎そこで見つけたのがこの記事

再開発にあたり、新しくできる団地に優先的に居住できる権利や立ち退きのための補償金などを受け取れる……ともいうのですが、もともと貧しいこれらの人たちは、優先入居権利があっても費用が賄えず入居できません。

補償金があっても家が買えるほどの補償金はもらえません。場合によってはあれこれうまく丸め込まれてまともな補償ももらえずに追い出されることもあります。

そして、また1つの集落がソウルから姿を消そうとしています。

長く住んだ場所を追い出されるかたちで放り出されるってことですよね。そもそも、"何故こういった場所ができたのか?"ということも考えると言葉にならないという。

午後の予定変更!東仁川方面へと向かいます

複雑な気持ちになりつつ、東仁川方面に行くために銅岩駅へと歩きます。
銅岩駅に近づくにつれ、漢字表記の看板をよく目にしました。この辺は中国の方が多いんでしょうか?

⬇︎ホームに入ってから気づいたんですが、いま歩いてきたあたりはホテル街だったみたい。なんとなく山手線の鶯谷駅前に似てる〜

はい。そおいうわけで、午後の予定を変更。旧日本人街がある東仁川方面に行ってみることに。